207βさんのお題「婚約者が同姓でした@男」を見たらもうヤムとノーヴにしか見えなかった件について
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「この子がノーヴよ、可愛いでしょ?」
そうジラナに紹介された婚約者は、男だった。
「・・・・・・は? 男だろ、そいつ」
俺はそいつと面識があるので知っている。そいつは男だ。変な冗談は休み休み言ってほしい。
「ええ、そうよ? ノーヴ、ほら、挨拶!」
「ノーヴといいます。末永くよろしく、ヤム」
ノーヴがにっこりと花がほころぶように笑う。
あ、かわいいとか思ってしまった自分を誰か殴ってください!
「・・・末永く?」
なんだろうこの雰囲気。
目の前にあからさまな矛盾があるのに、すごい勢いで無視されている気がする
「うん、だって僕たち、結婚するんだから」
「ままままま待て待て待て待て!!! 落ち着け!」
「落ち着いてないのはヤムだけだよ」
「じゃあ慌てろ!!! なんで男同士で結婚しようとしてるんだよ!!!」
俺は最大の矛盾点を叫んだ。
なんでこんなまるで俺が間違ってる、みたいな雰囲気なんだ。
・・・あれ? 俺はあってるんだよな? 男同士で結婚って有り得ないよな?
「うーん・・・? 僕が結婚してみたいから?」
「じゃあ他の女としろよ! そこのジラナでも俺よりは問題ないぞ!?」
「そんなに死にたい?」
ジラナから鉄槌が飛んできたが、俺はなんとか痛みを我慢する。
「僕がヤム以外の人間と長続きするとは思えない。ジラナなんて問題外だよ」
「お前ら頼むから死ねよ」
ジラナが本気で大魔法を発動させようとするが、とりあえず無視する。
「ウエディングパーティーとか一度は経験しておきたいじゃない? ヤムは和式が好き? 洋式が好き? 僕だったらどっちでも似合うけど、ヤムは洋装似あわないかもね」
「おいちょっと待て法律と俺の意思を尊重しろ!なに当たり前のように和式と洋式の相談してんだ?!便所だよなソレ!ウエディングとかいう単語は見なかった事にするから早いとこ訂正しろ!!」
「訂正? なんで訂正が必要なの?」
こく、と小首をかしげる様子はたいそう愛らしいが、騙されてはいけない。
コイツの腹ん中は真っ黒だ・・・!!!
「俺は男となんか結婚するつもりはない!!!」
はっきり堂々と言った。
すると、ノーヴの両目にみるみるうちに涙が溜まっていった。
「・・・ひどいっ・・・! ・・・ヤム、ヤムは僕のこと嫌いなの・・・・・・?」
・・・・・・っっっ!!!
卑怯者っっっ!!!
「・・・き、嫌いじゃない」
「てか好きだよね。じゃあ問題ないね」
「おい! 問題ありありだろうが!」
「僕にはみえない」
「俺にはみえる!!! 目の前にでかでかとみえる!!!」
「乗り越えるんだヤム! それを乗り越えてこそ真の男だ!」
「何方向変えてごまかそうとしてんだよ!!」
「あーもーごちゃごちゃうるさいなー。勝手に婚姻届出さなかっただけでも良しとしてよ」
「なんだその横暴!」
その後ジラナの大魔法が発動しうやむやになっていまったが、俺はこのままじゃすまさない!
いくらノーヴでもすまないからなぁ!!!